【不動産の接道義務】不動産売却でも重要な接道義務について解説します【イエカレ】


この記事を読むのにかかる時間:5分


このコラムのポイント道路は一般的に2種類あり、国道を代表とする公道と、所有者が個人となる私道とに分けることができます。道路に関する法律による規定は住宅や土地を取得する場合、非常に重要ですがそれは不動産売却においても大きな影響があります。今回のコラムで解説します。


道路に関する法律は住宅や土地を取得する以外、不動産売却においても大きく影響します!

道路の種類と接道義務

道路には、一般的には2種類あり、国道を代表とする公道と、所有者が個人となる私道とに分けることができます。
道路に関する法律による規定は住宅や土地を取得する場合、非常に重要であり、それは不動産売却においても大きな影響があります。
例えば、規定によっては同じ面積でも土地の金額が高くなったり、また低い金額で取引をされることがあります。

建築基準法では、規定の内容によっていくつかの定義が設定されており、建物を建てる場合はその定義に沿った条件で計画をする必要が生じてきます。
そして、土地が接道していない場合には建築確認は受理されないことになっています。そのため、不動産を取得する場合においても十分に確認をする必要があるのです。

ご所有物件から無料一括資料請求が可能な企業が選べます

お客様の所有物件を選択

建築物敷地の接道義務

建築物を建てる場合にはその土地が2m以上接道をしている必要があります。
これは、建築基準法で定められており、都市計画区域においてはこの条件を満たしていない場合には建築確認は受理されなくなります。

ただし、緩和事項として、敷地の周辺に公園や緑地、また広場などの空き地を有する場合や敷地が幅員4m以上の農道や港湾道路など、また建築物が用途や規模、構造などを含めて避難に関して敷地内において通路などが有効に取られている場合には特定行政庁の許可が下りれば同じ扱いとされます。
この場合は申請時における事前協議が必要となり、その結果において判断が下されます。接道は不動産売却において重要な条件となり、もし接道に面していない場合は、不動産売却においてはかなり低い評価となってしまいます。

注意しなければならないのは袋小路状になっている物件の場合で、その場合には土地までの距離に関しても審査の対象となるため、確認が必要となります。

建築基準法による道路の定義

不動産に関しては建築基準法で定めている法律上の解釈の上で道路の定義をしています。
そのため、この内容をしっかりと認識したうえで不動産の売却や取得をする必要があります。
建築基準法では定義として1号から6号道路まで定めており、その数も10種類となっています。

具体的に、ザっとあげてみると、道路法によるもの、都市計画法などにより作られたもの、都市計画法などにより2年以内に作られる予定があるもの、特定行政庁から指定を受けて造られるもの、法律が定められる前から存在していた幅員4m未満のものなど。となり、その内容も6m指定区域外、区域内とに分かれています。

法律では各々において説明がされていますが、実際に確認業務を行う場合には判断が難しい場合も多く、そのような場合は事前に特定行政庁との協議が必要となります。

以上、不動産売却に関係する道路の法律について解説しました。
これらの内容は、冒頭でも述べた通り、住宅や土地を取得する場合は、非常に重要なものですから、不動産売却以外の件でも知識として知っておいて損はないと思います。
ご参考になれば幸いです。

ご所有物件から無料一括資料請求が可能な企業が選べます

お客様の所有物件を選択

イエカレについて
イエカレとは-イエカレの取り組みについて

イエカレとは-イエカレの取り組みについて

イエカレとは、日本最大級の不動産の総合比較サイトです。皆さまの不動産に関する不安やお悩みを解決できるように、不動産コラムを通じて、日々最新の不動産情報の発信や、一括無料査定サービスの提供などに取り組んでいます。

この記事について

(記事企画/監修)イエカレ編集部
【イエカレ】不動産コラムを通じた最新の不動産情報の発信や、一括無料査定サービスの提供をしています。
Copyright (C) EQS ,Inc. All Rights Reserved.

不動産売却の基礎知識の関連記事

【不動産仲介手数料(早見表付)】仲介手数料をできれば安く抑えたい時のポイントをおしえます
【不動産仲介手数料(早見表付)】仲介手数料をできれば安く抑えたい時のポイントをおしえます 公開
【不動産を売る】注意したい!売るときに忘れがちな費用はナント税金です
【不動産を売る】注意したい!売るときに忘れがちな費用はナント税金です 公開
【不動産売却】売却の流れと必要な期間・売却後の確定申告まで徹底解説します
【不動産売却】売却の流れと必要な期間・売却後の確定申告まで徹底解説します 公開
【不動産売却の基礎】売却の手順やスムーズに売却するポイント・気になる税金から確定申告までわかりやすく解説
【不動産売却の基礎】売却の手順やスムーズに売却するポイント・気になる税金から確定申告までわかりやすく解説 公開
【不動産買取】「即時買取」「買取保証」の特徴とメリットとデメリットを解説します
【不動産買取】「即時買取」「買取保証」の特徴とメリットとデメリットを解説します 公開
【マンションの売却】手数料だけじゃない!必要な費用とタイミングを解説します
【マンションの売却】手数料だけじゃない!必要な費用とタイミングを解説します 公開
【戸建ての売却】手数料はどのくらいかかる?手数料を抑えるコツも解説します
【戸建ての売却】手数料はどのくらいかかる?手数料を抑えるコツも解説します 公開
【不動産売却の基礎】不動産売却に深く関係している公示価格をわかりやすく説明します!
【不動産売却の基礎】不動産売却に深く関係している公示価格をわかりやすく説明します! 公開
【土地査定】5つのチェックポイントで高額査定を獲得する方法についてお伝えします
【土地査定】5つのチェックポイントで高額査定を獲得する方法についてお伝えします 公開
【不動産売却の基礎】売主にとって仲介と買取は何が違うのかについて解説します
【不動産売却の基礎】売主にとって仲介と買取は何が違うのかについて解説します 公開
【不動産売却の基礎知識】税金に関する注意点!不動産売却で利益が出た場合について解説します
【不動産売却の基礎知識】税金に関する注意点!不動産売却で利益が出た場合について解説します 公開
【不動産の接道義務】不動産売却でも重要な接道義務について解説します
【不動産の接道義務】不動産売却でも重要な接道義務について解説します 公開
【不動産売却】居住用物件で認められる譲渡損失の繰越控除について解説します
【不動産売却】居住用物件で認められる譲渡損失の繰越控除について解説します 公開
【不動産売却】査定が前提!売る前に知っておきたい査定依頼5つの秘訣
【不動産売却】査定が前提!売る前に知っておきたい査定依頼5つの秘訣 公開
【不動産売買契約】売却を決めたなら!売買契約時に必要な重要書類についてお伝えします
【不動産売買契約】売却を決めたなら!売買契約時に必要な重要書類についてお伝えします 公開
【不動産売却の基礎】物件の引き渡しまでに不備なく準備しておきたいことについて
【不動産売却の基礎】物件の引き渡しまでに不備なく準備しておきたいことについて 公開
【不動産売却の流れ】物件売り出しのポイントは対応力のある仲介会社選びにあり!
【不動産売却の流れ】物件売り出しのポイントは対応力のある仲介会社選びにあり! 公開
【不動産売買】事前に取引価格の目安を把握しよう!価格情報の調べ方をおしえます
【不動産売買】事前に取引価格の目安を把握しよう!価格情報の調べ方をおしえます 公開
【不動産売却の基礎】売却時に必ず必要な抵当権抹消登記の重要性について解説します
【不動産売却の基礎】売却時に必ず必要な抵当権抹消登記の重要性について解説します 公開
【不動産売却の基礎】売却時の固定資産税の精算について!その起算日を知っておこう
【不動産売却の基礎】売却時の固定資産税の精算について!その起算日を知っておこう 公開