【イエカレ】大手と地元どちらの不動産会社を選びますか|より良いパートナシップを組むための選択条件とは


この記事を読むのにかかる時間:5分


このコラムのポイント不動産取引をするにあたり、大手不動産会社を選ぶのか?地元の地場の不動産会社を選ぶのか?を検討する事はとても大切です。

様々な角度から、ご自身にとって、どちらがより良いパートナシップを組めるのか?を考えます。大手不動産に依頼するメリット、地場にするメリットをお伝えします。


不動産を仲介して貰う不動産会社は2種類

不動産を売却する時、不動産会社に仲介を依頼します。

しかし、この時、多くの方々が悩むことは「全国チェーンの様な大手不動産会社」と「昔から地元にある地場に強い不動産会社」のどちらに売却を依頼するか?ということでしょう。

一見「大手不動産会社が良いのでは?」と考えますが、街にこれだけ地場の不動産会社が多いのは、どうしてでしょうか?何かしらのメリットがあると考えるのが普通でしょう。

結論を先に伝えると、総合的に「どちらが良い」というのはありません。

つまり、ご自身の物件を客観的に見て、不動産取引の目的やゴールを決め、不動産会社の告知の規模やご自身との相性を確かめることによって決めるのが良いということになります。

今回は、その目的別に、大手不動産会社がいいのか?それとも、地場の不動産会社がいいのか?を考えてみます。

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大手不動産会社とは?

まず大手不動産会社からですが、そもそも、それはどういった会社を指すのでしょうか?

端的に定義付けるなら、全国にネットワークを貼る有名ブランドの企業を指します。 例えば、東京を例にすると、そうした会社は、新宿や渋谷、品川などターミナル都市を網羅するように出店をしています。

大手不動産とは、各店舗それぞれが、独自に仲介機能を持った不動産会社です。

ある会社の渋谷店は「不動産売却だけ」、新宿店は「不動産購入だけ」といったことではなく、 各店舗がそれぞれにオールラウンドな機能を持ったグループと言えます。 各店舗をグループ化することによって、次のような特徴が見られます。

よく不動産取引は「水物」と言われますが、ある街の不動産物件を売却に出したからといって、近隣の住民や企業だけが注目するとは限りません。その街に転居を考えている方や、進出したい企業は「別の町からチェック」することが考えられます。

別記事でもお伝えしましたが、不動産会社の取得した案件は「原則、すべての不動産会社で共有すること」になっています。

ただ、その時に掲載される指定流通機関(レインズ)への掲載猶予は、1社に限定して媒介契約を結ぶ「専任媒介」で7日以内です。

言い換えれば、7日以内はレインズに登録せず、「自社のネットワークで優先的に共有する」ということが可能なわけです。


大手不動産会社の特徴

(1)ネットワーク力が強い
実際、不動産会社にとって「需要の高い物件情報」はレインズ掲載前に購入者が決まる、とも言われており、それは総じて大きなネットワークを持つ不動産会社のメリットと言えるのです。

(2)飛び込み客が多い
売主の立場を一度離れて「家を買おうと思っている方」つまり、買主を想定してターミナル駅を歩いてみましょう。CMでもよく聞く全国チェーンの不動産会社と、地場の不動産会社があったとします。

もちろん優劣をつけるつもりはありませんが、飛び込み客が多いのは前者でしょう。
これが大手不動産が会社の持つ「ブランド力」です。

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地場の不動産会社とは?

一方、地場の不動産会社は、街に深いネットワークを築いています。

大手と比較したとき、地場の不動産会社が勝る点としては「1件1件の対応力」と言えます。

大手不動産会社が個別案件に手を抜いている、ということでは決してありません。しかし、広告宣伝費も人件費も大手ほど掛からない地場の不動産会社は、1件に掛けられる労力が違います。

また、オーナーはその街に影響力を持つ人たちのコミュニティに多く属しており、そこからお客の不動産取引が決まることがあります。それは、大手の不動産会社にはないメリットと言えます。


こんな時は大手の不動産会社?地場の不動産会社?

それでは、ご自身の目的別に見ていきましょう。

(1)早く契約したいとき
相続などで「早く契約したいとき」は、情報量の多い大手に話をする方が良いでしょう。買い手を多く抱えている分、早いリアクションが期待できるからです。

(2)地元の方と契約したいとき
不動産取引には様々なニーズがあります。筆者の経験をもとに話をすると、売主の中には「大手不動産に話をするとどんどん広がってしまう」という懸念を持つ方がいます。

つまり、「掘り出し物の物件情報」は地場の不動産会社に伝わりやすいと言えるでしょう。

(3)信憑性の高い「相場値」を調べたいとき
また、不動産の想定価格として「相場」を調べる際に、地場不動産会社のオーナーによる「目利き」はとても貴重です。

地元で鑑定評価を行う不動産鑑定士と繋がっているオーナーが多く、生きた相場値を知ることができるでしょう。

もし、地元の商店街マップがあったら見てみてください。地元の不動産会社が街の一員になっていることが分かるはずです。

(4)総合的に判断する上では、担当者との「相性」も重要です!
以上、大枠3項目に分けて「大手不動産会社がいいのか?、それとも地場の不動産会社がいいのか?」を解説してきました。

ただ、不動産取引という大きな売り物・買い物を仲介して貰うには、会社が大きいかどうかは関係ありません。これは覚えておいて欲しいことです。 その会社の中にいる対応して貰える担当者との「相性」もたいへん重要だと思います。

これらを参考にして「どちらを先に行くか」を決めて頂き、大手も地場も相談をしてみることをお勧めします。

この記事のまとめ

今回は大手不動産と地場不動産の違いについて説明しました。

本文内の繰り返しになりますが、不動産取引はとても大きな売り物であり買い物です。 従って、それを「仲介」する会社、担当者とのパートナーシップは大きな影響力を持ちます。

大手も地場も担当者やバックオフィスを含めたスタッフと顔を合わせ、「相性」をもとに判断して頂くことが何よりも大切と言えます。 熟考してパートナーとすべき相棒を選ぶようにして頂きたいと切に願います。ご成功をお祈りします。

【初回公開日2016年10月26日】

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