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【イエカレ】短期間だけできる土地活用20個のアイデアを紹介|短期間だけできる土地活用を知りたい方へ
この記事を読むのにかかる時間:8分
1.短期の土地活用を難しくしている3つの阻害要因
まず最初に、短期の土地活用を難しくしている3つの阻害要因について解説します。
1-1.投資回収
短期の土地活用で最も障害となる一つ目は「投資回収の問題」です。
例えば、土地活用で代表的なアパート経営のような土地活用では、年間の実質収益は建物投資額に対して5%程度で計算します。
利回りが5%だとすると、その投資回収には少なくとも20年間の歳月が必要ですから、建物を建てて経営を始めても短期間でアパート経営を終了してしまうと、いわゆる「投資損」が発生するわけです。
また、建物を借りる側(借主)も、短期間では投資回収ができない問題があります。
例えば、建物を建てたり、借りて行う店舗経営では、当然ですが、建物への入居時に内装工事や広告宣伝費などの初期費用も掛けますから、初年度は赤字になる店舗が多いとも言われます。
店舗経営も、一般的には、投資回収に5年程度の歳月を掛けて回収すると言われますので、入居期間が短いのに建物が閉鎖になったりしますと、初期費用が回収できないまま退去しなければならない憂き目にあいます。
短期間の土地活用を考えた場合、店舗経営を含む事業系の土地活用では、土地の貸主と借主の双方が短期間では投資回収がし切れない問題が出るため難しいと言えるわけです。
1-2.仮設建築物に関する建築規制
短期の土地活用を阻害する要因の二つ目に「仮設建築物に関する建築規制」があります。
「仮設建築物」とは、建築基準法第85条第6項に定められているもので、安全上、防火上及び衛生上、支障がないと認められる場合に、期間を定めて一時的に設置される建築物のことを言います。
典型的な仮設建築物としては、工事現場などでよく見掛ける「青いプレハブ」があります。
こうした仮設建築物は、コストを抑えて簡易的に建てられる建物なので、短期の土地活用に使えそうな気がするのですが、原則としては1年以上建てっ放しにするのは禁止されています。建ててから1年を超えてしまう場合は許可が必要になります。
しかし、許可申請をしても、許可が下りるのは「どうしてもやむを得ない事情で延長が必要」だと認められた場合に限られています。
そのため、仮設建築物を利用しても1年を超えるような土地活用はできないことになります。
上述した工事現場の青いプレハブとは別の例ですが、仮設建築物の土地活用例として、昔は「ドーム型のバッティングセンター」がありました。男性の方なら子供の頃に通った方も多いのではないでしょうか?
「昔」と書いたのは、現在では国土交通省による監視が強化されてしまったことで、こうしたバッティングセンターのような仮設建築物による土地活用はできなくなってしまいました。
また、同様の例としては、これも良く見掛けた方も多いと思いますが、輸送用コンテナを置くだけの土地活用もできなくなっています。
現在、トランクルームの土地活用では、コンテナハウスと呼ばれる「コンテナに似たしっかりとした建築物」を建ててやる方法で、相応の建築費が発生するものに変わってしまいました。
従って、短期間といっても1年を超える期間の場合、仮設建築物の選択肢がないため2~3年の期間で考えたとしても、相応の建築投資が必要となってしまいました。
1-3.賃料の低さ
短期の土地活用を阻害する要因の三つ目は「賃料の低さ」です。
土地の貸主が短期間しか貸し出せない場合、それを借りる借主にとっては不利であることから、例え借りたいという希望者が現れても「やっぱり賃料を下げてもらえないと借りることはできない」と言うでしょう。
貸主にとっても、短期の土地活用は投資回収が難しい上、賃料の安さも加わるため、投資回収を困難なものになりがちです。
以上、短期の土地活用を阻害する要因の3つを見てきました。
では、短期で土地活用を行う場合には、どんな方法があるのでしょうか?以下でそれを見ていきましょう。
まず、短期で土地活用を考える場合は、土地の賃貸借契約では定期借家契約と呼ばれる形式を用いると良いでしょう。
「定期借家契約」とは更新ができない契約です。定期とは期限が来たら使えなくなってしまう電車やバスの定期券と同じ意味合いです。
短期の土地活用の場合に使われる契約方式は、短期間で確実に土地活用を終わらせる必要があることから、この「定期借家契約」が用いられるのが一般的です。
「定期借家契約」は、そもそも借主は一定期間借りた後は更新ができないことを納得した上で契約を結ぶため、契約期間が満了となった時点で、借主は確実にその土地から退去します。
契約満了と同時に賃貸していた土地が間違いなく貸主のもとへ戻ってくるのはメリットでしょう。
それに対して、更新ができる契約を「普通借家契約」と呼びます。「普通借家契約」では、借主の借りる権利が強く守られているため、貸主が更新の拒絶をしたい場合は「正当事由」と「立ち退き料」が必要になります。「正当事由」とは、借主を退去させる正当な理由を指します。
2.短期でできる土地活用の具体例20選
以上を鑑み、この章では、短期でできる土地活用を20選を紹介します。
【時間貸し駐車場】
短期の土地活用①
「時間貸し駐車場」としての土地活用法です。
最もお勧めしたいのがこの方法です。時間貸し駐車場とは、街中でよく見かけるコインパーキングのことです。車を運転する方なら一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
コインパーキングは、駅周辺や商店などが集まる場所や観光地など車で訪れる人が多い場所に遊休地を持っている方が良く行っている土地活用方法です。
アパート経営とは違い建物を建てるわけではないため、投資額が少なく投資回収できる期間が短く済みます。仮設建築物の問題もありません。
また、貸主にとってコインパーキングは、相場と同じ賃料で土地を貸せる確率が高いため、短期貸しによる賃料が低くなる問題も避けやすいです。
さらにコインパーキングでは「土地貸し」と呼ばれる経営形態があります。
土地貸しとは、未舗装の状態で駐車場運営会社に土地を貸し出し、アスファルト舗装は駐車場運営会社が行う貸し出し方式です。
敢えて舗装をせずに「周辺地域最安値」といった看板を掲げて経営をしている例もあります。安さに引かれて利用をするドライバーも多いです。
そしてもう一つ。駐車場経営は、建物所有目的の借地権ではないため「借地借家法」が適用されない賃借権にあたります。
借地借家法が適用されない賃借権では、貸主は「やっぱり個人的な事情が出たため貸すのをやめたい」と思った時でも容易に借主との契約を解除することができます。解約にあたり正当事由や立ち退き料は不要となります。
駐車場の契約は容易に終了させることができるため、短期の土地活用に向いています。
気になる方は、コインパーキング事業を展開している会社を複数ピックアップした上で問合せしてみることをお勧めします。
【移動販売車設置スペース】
短期の土地活用②
「移動販売車(キッチンカー)の設置スペース」としての土地活用法です。
新型コロナウイルスの影響でテイクアウトを利用する機会が増え、お弁当などを移動販売する車(キッチンカー)の人気が高まりました。
また、東京・丸の内などオフィスが多いエリアでは、飲食店に入れない「昼食難民」で溢れかえるため、キッチンカーでお弁当を購入する方が多くいます。
また、新型コロナウイルスの影響でリモートワークをされる方も増えました。
家で毎日ランチを作るのは意外と手間がかかるので、キッチンカーでお弁当を購入し「おうちごはん」を楽しんでいる方も少なくないでしょう。
そのため、キッチンカーは、オフィス街のみならず、高層マンションが多く建つ周辺地域や住宅街にも広がっています。お店の味が手軽に楽しめるのがキッチンカーの魅力です。
キッチンカーは、昼食時の2~3時間ほど車を止められれば良いので、1日の短期間だけ活用できる点もメリットといえます。 広い土地も必要なく、余ったスペースを利用できる点も特徴です。
キッチンカーは専門の仲介会社がありますので、仲介会社に依頼すると出店希望のキッチンカーを紹介してもらえます。
移動販売車設置スペースを始めるのであれば、まずは「専門の仲介会社にニーズがあるかどうか?」の確認をすることから始めてみましょう。
【カーシェアスペース】
短期の土地活用③
「カーシェアスペース」としての土地活用法です。
カーシェアスペースとは、一般的な駐車場ではなく、カーシェア用の車を停めておくための専用スペースです。
近年では、カーシェアリング会社の懸命のプロモーションもあって、その利用者が増加しています。
カーシェアスペースは、元々自宅にあったカーポートを独立させてカーシェアスペースとして貸すような事例もあります。
自家用車を手放し、自宅の一部の土地でカーシェアスペースとして収益を上げ、カーシェアとして車が利用されていなければ、自分の自家用車としてその車を使う方が出てくるようにもなりました。
車1台のスペースからできるため、狭い土地を短期に活用したい場合に向いています。
【バイク置場】
短期の土地活用④
「屋根付きのバイク置場」としての土地活用法です。
駐車場経営同様、駅の近辺などの通勤に便利な場所や、ツーリングで多数のライダーが集まる観光地であれば、利用者のニーズは高くなります。
バイクに乗る方はヘルメットや革つなぎ(スーツ)を着ていますので、それらが収納できるロッカーも設置したバイク置場にすると便利で人気があります。
バイクは自動車と違い、台数を詰め込めるので狭い土地でも収益を高くすることが可能です。
狭すぎて駐車場にするこができないような土地でも、バイク1台からでもバイク置き場として土地活用ができるので検討してみてはいかがでしょうか。
【レンタサイクルステーション】
短期の土地活用⑤
「レンタサイクルステーション」としての土地活用法です。
レンタサイクルステーションとは、シェア自転車の駐輪施設のことです。
レンタサイクルステーションは、全国展開をしているレンタサイクル事業者がいます。
土地提供者としてレンタサイクル事業者に申し込みを行うと、現地調査をしてもらい費用を見積もってもらうことができます。
レンタサイクルステーションも少ない投資額で実施でき、簡単に解約できることから短期の土地活用として利用されています。
新型コロナウイルスの影響で自転車を利用する人が更に増えましたので、検討してみてはいかがでしょうか。
【自動販売機】
短期の土地活用⑥
「自動販売機の設置スペース」としての土地活用法です。
短期の土地活用としては、自動販売機の設置スペースもあります。
小さな商店、アパートやマンション、などの脇や小さな土地に色々な自動販売機が並んでいるスペースを見掛ける方は多いのではないでしょうか?
ほんのわずかな空き地でも人通りが多い場所なら利用をする人も多いかもしれません。
この自動販売機も飲料メーカーに問い合わせると、メーカーとして自動販売機を設置できる場所かどうかの確認が行われ、条件に合えば設置してもらうことができます。
土地オーナー様としては「自動販売機設置料」をもらうだけなので、投資は不要です。また、飲料メーカーが管理を行うため、管理の手間もかかりません。
これだけで高収入というわけにはいきませんが、駐車場とも相性が良いので、駐車場の余ったスペースに設置するなど、別の短期の土地活用と合わせて検討をすれば収益を増やすことができるでしょう。
【フットサル場・テニスコート・ドッグラン】
短期の土地活用⑦
「フットサル場・テニスコート・ドッグラン」としての土地活用法です。
フットサル場やテニスコート、ドッグランといった「ほぼ更地」に近い状態の利用方法も短期でできる土地活用の一つです。
多少の設備を整える必要はありますが、建物投資を伴わないため、投資額を抑えて始めることができる上、事業を終了した後も容易に更地に戻すことができます。
また、こうした施設は地域住民の健康づくりや動物愛護に貢献できるので地域活性化にも繋がります。そうしたことに興味がある方にはお勧めです。
フットサル場やテニスコートは、大手のスポーツ用品メーカーが土地活用の提案事業を行っていますので、興味があれば問い合わせてみてはいかがでしょうか。
【マンションギャラリー】
短期の土地活用⑧
「マンションギャラリー」としての土地活用法です。
マンションギャラリーとは、つまり、マンションのモデルルームのことです。
近くに大型マンションの建築が予定されていて、ちょうど空き地を所有して「ちょっとした活用方法がないか?」を検討していた場合はラッキーかもしれません。
土地オーナー様の元へマンションディベロッパーから「モデルルーム用に土地を使わせてもらえませんか?」という依頼が来ることがあるかもしれません。
マンションギャラリーは、土地オーナー様が得られる収入が駐車場よりも高くなることが多く収益性が高いです。
期間としてはマンションの分譲が終わるまでになるため「2~3年程度」と程よい期間の活用方法となります。
【イベントスペース】
短期の土地活用⑨
「イベントスペース」としての土地活用法です。
元々、大型の駐車場にしていたような土地スペースをご所有の方が、それをイベントスペースとして貸し出すことが多いと言えます。
貸し出す際のイメージとしては「1日〇円、〇時間〇円」といったように、短期間の利用料金を設定してイベンター(主催者)を募るやり方です。
イベントは不定期開催のものが多いため、貸主の収益性という点ではそれほど高くないと言えますが、広い更地をご所有であれば、フリーマーケットやマルシェ、グルメフェス等のイベントスペースとしての活用方法があります。
また、青空ギャラリーといって、屋外で芸術作品やハンドメイド作品を展示スペースとして活用する場合は、一緒にお弁当やお菓子の販売もできるキッチンカーへのスペース貸しも行えばさらに有効活用が可能です。
ただ、天候の影響で台風が接近していたり、大雨が降った場合は、安全上の理由からイベント開催を中止しなければいけない可能性があります。そうした場合に備えて屋根付きの休憩スペースを設けておく必要があるかもしれません。
【仮設店舗】
短期の土地活用⑩
「仮設店舗」としての土地活用法です。
5~6年の期間の土地活用でしたら、仮設店舗としての活用方法があります。
仮設店舗と書いてしまいますと冒頭で例を挙げた仮設建築物と誤解をされてしまいそうですが、1年を超えて利用される建物になるため、「仮設建築物」のようなプレハブ式ではなく「しっかりとした建物」を建てることが必要です。
しっかりとした建物で「もっとリーズナブルにできる建築物がないか?」ということなら、例えば、コンテナハウスであれば、9坪程度のもので400万円~500万円ほどで建てることができますので、投資回収として成り立つかどうか確認されてみるのも面白いかもしれません。
補足ですが、コンテナというと、輸送用に使われるコンテナをイメージする方が多いかと思いますが、輸送用のコンテナを使っているわけではありません。
「コーヒーショップ」「特産品直売所」「おにぎり売り場」等の狭い面積でも出店が可能な形態であれば仮設店舗を借りたがるテナントが見つかる可能性があります。
【トランクルーム置場】
短期の土地活用⑪
「トランクルーム置場」としての土地活用法です。
トランクルーム置場も、短期でできる土地活用の代表格です。
新型コロナウイルスによるリモートワークの普及やオフィス縮小により、トランクルームの需要は拡大しました。
上述しましたが、現在のトランクルーム事業は貨物コンテナを並べて重ねるといった方法は禁止されていますので、コンテナハウスを建築して貸し出す方式になります。そのため、土地の広さにもよりますが投資額はそれなりに大きくなります。
時間貸し駐車場と同じく、単なる場所貸しであるため、「借地借家法」は適用されず、いつでも解約できることから、土地オーナー様の意向で短期で終了させることも可能です。
しかし、投資額が大きい割に収入も少ないことから、収益性は回転率の良い時間貸し駐車場よりも劣る可能性が高いため、まずは時間貸し駐車場と比較検討することをお勧めします。
【コンテナ住宅賃貸】
短期の土地活用⑫
「コンテナ住宅賃貸」としての土地活用法です。
コンテナ賃貸住宅をご存じでしょうか?
上述したコンテナハウスを賃貸住宅として貸し出す方法です。
コンテナハウスは元々は住宅ですから、コンテナハウスを建ててそのまま賃貸住宅として貸し出せば「コンテナ住宅賃貸」となるわけです。
これも定期借家契約で貸し出せば、確実に契約を終了させることができるので、短期間の土地活用も十分可能です。
例えば、月10万円の賃料で貸した場合、4年間で480万円の収入となります。1室400万円~500万円のコンテナハウスを建てると、5年程度で投資回収ができるイメージです。
【コインランドリー】
短期の土地活用⑬
「コインランドリー」としての土地活用法です。
短期の土地活用としてコインランドリーもあります。
コインランドリーは増加傾向にあります。なぜなら、共働き世帯増えたことで家事の負担を少しでも減らしたいからです。
また、布団など大きなものを洗濯したい場合、大型乾燥機が設置されてすぐに乾かすことができるコインランドリーは重宝されます。
コインランドリーは自営業の土地活用になりますので「賃貸借契約」は発生せず、やめたい時にいつでもやめることも可能です。
ただ、洗濯機や乾燥機を店舗に設置するため初期投資はそれなりに掛かりますので、短期間で終わらせると投資回収は難しくなります。
ご興味のある方はコインランドリーの運営会社をいくつかピックアップした上で収支プランを取り寄せた上で、比較検討をするところから始めてみてはいかがでしょうか。
【コイン洗車場】
短期の土地活用⑭
「コイン洗車場」としての土地活用法です。
コインランドリーと同様に自営業の土地活用としてコイン洗車場もあります。
コイン洗車場とはセルフサービスで利用できる自動車洗車施設のことです。
洗車と言えば、ガソリンスタンドでの洗車やドライブスルー洗車といった「車を洗ってもらえる施設」も多いですが、「車は自分で洗いたい!」「洗車にあまりお金は掛けたくない!」というニーズは変わらず多くセルフ洗車需要も高いと言えます。
特にアパートやマンションにお住いの方には、一戸建ての車庫のように洗車をする場所がないので、重宝がられます。
また、一般的に土地活用と聞くと、「駅までの近さ」といった利便性が問われがちですが、コイン洗車場は関係ありません。
ドライバーは車で訪れますから駅から遠い「不便な土地」でも営業が可能です。100坪以上の土地を所有であれば設備レイアウトの工夫をすれば運営可能です。
ご興味のある方は、コイン洗車場を運営している会社にお問い合わせすれば相談が可能です。
「賃貸借契約」は発生せずやめたいときにやめられるという点はコインランドリーと同様ですが、洗車設備の設置に相応のコストはかかるため、短期間で終わるとなると投資回収が難しくなります。
こちらも収支プランを取り寄せた上で、比較検討をするところから始めてみてはいかがでしょうか。
【資材置場】
短期の土地活用⑮
「資材置場」としての土地活用法です。
資材置場とは、建設業者や土木業者が建築資材を一時的に置くスペースになります。
そうした会社が資材置き場として利用している土地は、アパート経営や駐車場経営といった賃貸経営が難しい田舎の土地です。
収益性は低いですが、多くの場合、貸主は更地のまま貸せるので、初期投資はほとんど必要ありません。
また、資材置き場には建物を建設する必要もなく、すぐに更地に戻せることもあり、簡単に始められて簡単に解約できる短期でできる土地活用法です。
【貸し農園】
短期の土地活用⑯
「貸し農園」としての土地活用法です。
短期の土地活用なら、家庭菜園を目的として貸し農園(市民農園)もあります。
貸し農園は都市部にお住まいの方が自然に親しむために家庭菜園を行なったり、児童の体験学習として利用されるケースが増えています。
都市部ほどニーズが高いため、もともと都市部で畑として利用をしていた土地で、現在、遊休地としている土地を持っている方にお勧めです。
貸し農園は運営事業者が存在し、貸し農園事業者に土地を貸せば、貸し農園を開設することができます。これも「借地借家法」の適用はないことから、簡単に解約することができます。
土地オーナー様に農園運営の知識がなくても貸し農園を始めることができます。感覚としては、前述した駐車場経営とほぼ同じです。
貸し農園事業者に相談すれば、貸し農園の開設までに必要なことをアドバイスしてもらえますので、興味のある方はぜひ運営事業者に相談してみるとよいでしょう。
【ツリーハウス】
短期の土地活用⑰
「ツリーハウス」としての土地活用法です。
ほとんど聞いたことがない物かもしれませんが、ツリーハウスとは、大きな木の上に建てられた建造物(小屋)のことです。
秘密基地みたいで子供の頃に憧れたことがある方は多いのではないでしょうか?
生きている大木を土台にして建てられる物で、その木に合わせて個別に設計されて作られるのが特徴です。
ツリーハウスは建築基準法に該当する建築物ではないため住むことはできない建物ですが、ツリーハウスは幻想的な世界観を醸し出すことから、最近ではイベントの見せ物として集客用に作られるケースが多いです。
短期間の土地活用で、その土地周辺の賑わいを創出したい場合には、演出用としてツリーハウスを作ってそうした効果を出す土地活用方法です。
土地の中に大きな樹木が残っているケースでは、そこにツリーハウスを設置し、周辺に「移動販売車」「自動販売機」「イベントスペース」「仮設店舗」等を設置するのが相性の良い活用方法です。
集客力の弱い立地であれば、ツリーハウスを「客寄せパンダ」的に作ることで他の活用方法との相乗効果を上げることができるようになります。
【キャンプ場】
短期の土地活用⑱
「キャンプ場」としての土地活用法です。
短期の土地活用でキャンプ場として貸し出す方法もあります。
キャンプ場というと自然豊かな山林を思い浮かべますが、最近では住宅街にある雑草が繁茂した更地をキャンプ場として貸し出す事例も見られるようになっています。
新型コロナウイルスが感染拡大していた時に、密閉、密集、密接の「3密」を避けて楽しめるキャンプがブームになり、子供連れだけではなくソロキャンプを楽しむ方も増えました。
現在もブームは続いており、身近にキャンプの練習ができるキャンプ場のニーズも増えているものと思われます。
キャンプ場はコテージのような宿泊施設を設置すると旅館業の許可が必要となります。
そうした方法もありますが、そうではなく、単なる更地で利用者がテントを張って宿泊するスタイルなら旅館業の取得は不要です。
もっと簡単にバーベキューのスペースを提供するだけであれば、飲食店の許可も不要です。
単にスペースだけを提供するスタイルにすれば、各種の許可も不要となり、投資もほとんど発生しないことから短期の土地活用に向いています。
【サバイバルゲームフィールド】
短期の土地活用⑲
「サバイバルゲームフィールド」としての土地活用法です。
山林を遊休地として所有していて、活用方法に困っている場合は、ほぼそのままで貸すことができる活用方法になります。
サバイバルゲームフィールドとは、エアガンを使うための遊び場のことです。
サバイバルゲームとは、山林などを戦場モデルにしたステージで、迷彩服を着た参加者が敵味方に分かれてお互いをエアガンで撃ち合うゲームのことです。
ただ、世界では実際に戦時局面にある国もあるため、その意味で検討することに抵抗を感じる方がいるのは当然かもしれません。
しかし、山林をサバイバルゲームフィールドとして活用する事例は増えています。
人が集まるため、トイレや休憩場程度の設備を確保することは必要ですが、利用者から利用料を徴収する方式で、賃貸借契約も発生せず、解約も容易となります。
投資も少なく、やめたいときにいつでもやめることができることから、これも短期の土地活用に向いています。
サバイバルゲームフィールドは、予約サイトもありますので、都心からアクセスの良い山林であれば施設として登録しておくと、そうした予約サイトからの集客が可能です。
【事業用定期借地権】
短期の土地活用⑳
「事業用定期借地権」としての土地活用法です。
事業用定期借地権とは、工場・事務所・店舗といった事業系(住宅以外)の用途の建物を建てることを目的とした借地権のことです。
「定期借地権」の一つであり、契約期間が満了すると契約は終了し更新はありません。これも契約終了後は、確実に土地を貸主の元へ戻ってくる借地権となります。
事業用定期借地権は、契約期間を10年以上50年未満の間で設定することが可能です。
そのため、この事業用定期借地権を使えば「最短で10年」の借地事業をすることができます。借地事業では、貸主の建物投資が不要のため、建物の投資回収の心配をする必要はありません。
もちろん借手の事業内容にもよるでしょうが、10年程度あれば、借りる側も投資回収の収支計画が立てやすい側面もあるでしょうから事業用定期借地権も選択肢の一つになります。
一点これをご覧になった読者の皆様のなかには「10年は短期間ではないのでは!?」と思われた方も多かったかもしれません。
確かにそうかもしれないのですが「借地権事業の世界では10年が最も短い期間」となっています。
その他にも借地契約はあるのですが、その代表的なものとして「普通借地権は最低30年以上」「建物譲渡特約付借地は最低30年以上」「一般定期借地権は最低50年以上」と最低契約期間が定められています。
従って、これらは、最低でも30年以上の契約を締結しなければなりません。
10年の契約でも認められる事業用定期借地権は、借地権を使った短期での土地活用と言えるため今回の20選に含ませて頂きました。
まとめ
以上、今回は「短期の土地活用を難しくしている3つの阻害要因」「短期でもできる具体的な20個の土地活用アイディア」について解説して参りました。如何だったでしょうか?
短期の土地活用を難しくしている阻害要因としては「投資回収」「仮設建築物に関する建築規制」「賃料の低さ」の3つがありました。短期の土地活用を実現するには、これら3つの阻害要因を解消していくことが必要です。
短期間の長さはそれぞれの事情によって異なりますが、共通しているのは有効活用をしないまま寝かしてしまっているのはもったいないということです。
活用できそうな期間や自身で所有している土地に合わせて、今回ご紹介した20個の土地活用アイディアを参考にして、最適な活用方法を選択検討してみて頂ければ幸いです。
この記事について
(記事企画/監修)イエカレ編集部
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