【イエカレ】シェアハウス経営を始めたい人向けの基礎知識を紹介|シェアハウスを始める前に知っておきたいメリット・デメリットとは


この記事を読むのにかかる時間:10分

このコラムのポイント

「シェアハウス経営」には、

  • ・空室リスクが低い
  • ・通常の賃貸物件よりも収益性が高い
  • ・古い建物でもコンセプト次第で活用できる

といったメリットがあります。
一方で、

  • ・シェアハウス経営に向いた物件を見つけるのが難しい
  • ・入居者同士のトラブルになりやすい
  • ・管理費が高くなりがち

などのデメリットがあるのも事実です。

ただ、賃貸経営を成功させるためには、経営上の基礎知識が必要不可欠。

ここでは、シェアハウス経営を始める前に知っておくべき、シェアハウス経営のメリットやデメリットについて解説します。


1.住人一人ひとりと賃貸契約を結ぶシェアハウス経営

シェアハウス経営の失敗を避けるためにも、まずはシェアハウス経営とはそもそも何なのか、ルームシェアや一般的な賃貸経営とはどのような点が違うのかを確認しておきましょう。

1-1.「シェアハウス」とは部屋を複数人に貸し出す経営方式

シェアハウスとは、主に一戸建てなどの建物に共用のリビング・水回りと複数の個室を設け、部屋を複数人に貸し出す賃貸経営の手法です。

入居者が完全に自分のプライベートスペースとして利用できるのは、各契約者に割り振られた個室のみ。 それ以外のリビングやトイレ・浴室などの水回り、玄関などは物件内で共同利用するようになっています。

1-2.「シェアハウス」は「ルームシェア」と異なる

「シェアハウス」は、「ルームシェア」と混同されることが多いです。

シェアハウスとルームシェアの違いは、

シェアハウス 住人一人ひとりと個別に賃貸借契約を結ぶ
ルームシェア 部屋全体を一人に貸すという内容で賃貸借契約を結ぶ

というものです。

シェアハウスの場合、物件内にある各部屋の住人と、個別に賃貸借契約を結びます。
そのため、1つの物件に5部屋ある場合、最大で5人と賃貸借契約を交わして入居させることが可能です。

1部屋あたりの家賃が月々3万円なら、最大5人からそれぞれ個別に3万円の家賃を徴収するイメージとなります。 5部屋中3部屋埋まっていれば、家賃収入は9万円です。

一方、ルームシェアの場合、5部屋ある1つの物件を1人の契約者に貸し出す契約になります。 管理規約等に縛りがない限り、契約者が家族や友人と部屋をシェアしたり、家賃を住んでいる人たちで分割したりすることも自由です。

ただし、契約者に支払ってもらう毎月の家賃は、実際に住んでいる人数とは関係ありません。 ひとつの物件に5人で住み、5人で15万円を分割していても、ルームシェアを解消して契約者一人だけが住んでいても、オーナーは賃貸借契約を交わした本人から15万円を受け取ります。

ルームシェアを解消するとひとりあたりの負担が増えるため、シェアの解消がそのまま退去につながることが多いです。

シェアハウスとルームシェアは語感こそ似ていますが、契約内容や収益性、適切な経営方針等が違うのです。

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2.シェアハウス経営のメリットは空室リスクの低さと収益性

シェアハウス経営のメリットは、

  • ・空室リスクの低さ
  • ・通常の賃貸物件より収益の上限が大きい
  • ・入居者のニーズを掴めば成功しやすい
  • ・古い物件でも十分運用できる

の4つです。

シェアハウス経営を始める場合は、他の賃貸経営にはないシェアハウス経営ならではのメリットを知っておきましょう。

2-1.1つの物件を分割して運用できるので空室リスクが低い

シェアハウス経営は、物件を1つしか持っていなくても部屋数を増やせるため、一般的な賃貸物件に比べると空室リスクが低いです。

例えば一戸建てを賃貸物件として運用する場合、1組の入居者を確保できるかどうかで家賃収入の有無が決まってしまいます。

人それぞれライフプランが異なるため、一度入居してくれた住民が物件を解体して更地にするまで住み続けてくれるとも限りません。

仮に契約者が途中で退去した場合、次の入居者を見つけるまで時間がかかると、その期間は無収入になってしまいます。

一戸建ての家賃を月額15万円に設定していれば、家賃収入は15万円もしくは0円のどちらかです。

その点、シェアハウス経営では一戸建てを改装し、1階と2階の両方に水回りの設備を設置して小部屋を6室作れば、最大6人に部屋を貸し出すことが可能です。

1部屋あたりの賃料が安くなると入居者を見つけやすく、6組中1組が退去しても残った5組分の家賃収入を確保できます。

多少空き部屋があってもある程度の収入を得られるので、賃貸経営に慣れていない人にもおすすめの賃貸経営手法なのです。

2-2.賃料の収益がお得になる

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