- アパート経営・土地活用情報の一括比較情報サイト【イエカレ】
- 土地活用・賃貸経営
- 賃貸経営のメリット・デメリット
- 【アパートの建て替え】所有アパートの老朽化問題!迷うことも多い建て替えについて解説します【イエカレ】
【アパートの建て替え】所有アパートの老朽化問題!迷うことも多い建て替えについて解説します【イエカレ】
この記事を読むのにかかる時間:5分
老朽化したアパートを建て替えるとこんなメリットが!
木造の住宅であれば、その耐用年数は22年とされています。
つまり、ある程度手を入れながら維持しても、30年程度経過した物件はそろそろ建て替え時期と判断すべきです。
間取りや設備も、時代によりその流行は変化します。
比較的小規模なアパートであっても、ウォークインクローゼット、対面キッチンなどが備えられ、風呂とトイレが別になっているといった物件に人気があるので、こういった時代の変化に対応していくことで高い入居率を維持することにつながります。
また、老朽化は「耐震性」にも影響しますが、1981年以前の「旧耐震基準」で建てられている物件については、特に危険度が高くなります。
いくらローンを返済し終わっていて収益率が上がっていても、自宅と違い、賃貸物件は入居者に対して安全安心を確保する必要があります。地震で入居者に損害を与える事態になってからでは取り返しがつきません。
東日本大震災や熊本地震で日本人の耐震に対する意識は高まっているので、コストをかけてでも入居者への「安心感」を高めることの意味は大きいといえます。
もし、ある程度現金が貯まっている人であれば、その現金を新たなアパートへの投資にすることで相続税対策にもなります。
そして、建て替え後の優良な物件を子孫に承継することができるのです。
建て替えのデメリットについて
建て替えのデメリット・注意点も知っておこう
ただ、やはりアパートの建て替えにはデメリットもあります。
ひとつは多額の費用がかかることでしょう。
特に、まだ現在の古いアパートのローンが残っている人については、新しく建てたアパートの収益を入念にシミュレーションしておく必要があります。
もうひとつ難しいのが、「現在居住している入居者の退去問題」です。
老朽化が進んだアパートは次第に退去者が増え、そもそもの人数が少ないこともあります。
それでもやはり退去したくない人が1人でもいれば、その人との交渉が必要になるのです。
不動産の賃貸借について定めた「借地借家法」によれば、「賃貸人が賃貸借の解約の申し入れをした場合においては、そこから6ヶ月を経過することで終了する」とされています。
つまり、大家側が「来月取壊したいからすぐに出て行ってくれ」ということはできないのです。
そして、立ち退きには「正当な事由」が必要とされていますが、過去の裁判例では建て替えが正当事由として認められなかったこともあります。
よって、強引に立ち退きを迫ることは難しいので、どのようなステップで進めるべきか法律家などに事前に相談しておく方がスムーズに進む可能性が高くなります。
つぎは建て替えによって収益をアップするには?
建て替えによって収益をアップするには?
建て替えをすることが決まったら、次に、建てる建物はどのようなタイプのものにするかをよく検討する必要があります。
今まで経営がうまくいっていたからといって、それとまったく同じでよいわけではありません。
前回アパートを建てた時点から数十年経過しているわけですから、周囲の環境や人々のニーズの変化は必ずあるはずです。
今までは住宅専用だったものの業態を見直し、1階をテナントにして法人に貸す、またはオーナー自身が何らかの店を営業するという選択肢もあります。
住宅にしても店舗にしても、近年のニーズを事前に調査することは必須です。
どのような住宅設備に人気があるのか、同じ床面積でも間取りの流行はどうなっているのかなどです。
大がかりな建物だけに、いったん建ててしまうと数十年は内装のリフォーム程度しかできないので、慎重に判断しなくてはなりません。
また、建て替え後の賃料設定も収益にダイレクトに影響してくる部分です。
周囲の類似の家賃相場をしっかり調査して、建て替えによる価値の増加を適正に反映した賃料設定をしておくことが大切です。
この記事のまとめ
【時代に合った経営スタイルを探して安定した収益を】
・木造アパートなら30年を超えたら建て替え時といえる。
・建て替えにより付加価値は上がるが、費用や立ち退きの問題を事前によく検討する。
・建て替える物件の種類は周辺環境の変化なども考慮して工夫することが必要となる。
以前の経営スタイルにとらわれず、建て替え時点での入居者のニーズを捉えることが成功の秘訣です。
【イエカレ運営局より】
【完全無料】アパート・マンションの管理会社変更や築年数経過の場合お建替えをサポートします。
業界トップクラスの管理会社と建築会社を一括比較。入居者対策もご支援!
最新アパート・マンション経営のご相談も可能です!
各社が魅力ある建物で高額家賃、入居率安定、経費圧縮・節税効果で収益最大化を図れるプランをご提示。
各社の経営サポート体制も安心比較。お気軽にお問い合わせください。
この記事について
(記事企画/監修)イエカレ編集部
- カテゴリ:
- 賃貸経営のメリット・デメリット
賃貸経営のメリット・デメリットの関連記事
- 【土地活用の差別化戦略】元気なシニアが住み変えるシニア向け賃貸住宅!入居者ニーズを捉えた賃貸経営のススメ! 公開
- 【土地活用の差別化戦略】人気のガレージハウス経営って?入居者ニーズを捉えた賃貸経営のススメ! 公開
- 【土地活用の差別化戦略】共働き世帯が住みやすい賃貸住宅!入居者ニーズを捉えた賃貸経営のススメ! 公開
- 【土地活用の差別化戦略】オシャレな物件で暮らしたい!入居者ニーズを捉えた賃貸経営のススメ! 公開
- 【土地活用の差別化戦略】ペット共生型賃貸でペットと気兼ねなく暮らしたい!入居者ニーズを捉えた賃貸経営のススメ! 公開
- 【脱炭素時代のアパート・マンション経営】SDGsな省エネ基準適合型賃貸で入居者ニーズが変わる?について解説 公開
- 【戸建を賃貸に出したい】自宅を賃貸住宅にするメリットとデメリットについて解説します 公開
- 【アパート・マンション経営】成功率を上げるために不可欠なリスク管理方法!をおしえます 公開
- 【アパート・マンション経営】収益率が変わるオペレーショナルアセットについて解説します 公開
- 【アパート・マンション経営】入居率を高めるコンセプト型賃貸について解説します 公開
- 【賃貸経営】これから賃貸オーナーになりたい方は必見!賃貸経営の重要ポイントについてお伝えします 公開
- 【アパート経営】失敗してしまう理由と有効なリスク対策について知っておこう! 公開
- 【アパート・マンション経営】相続税対策で始めるメリットと注意点をお伝えします 公開
- 【民泊運営】空き家対策になる?民泊運営のメリットとデメリットを解説します 公開
- 【不動産投資】中古リノベーションマンションに不動産投資するメリットと注意点をお伝えします 公開
- 【脱炭素時代のアパート経営】ZEH賃貸住宅|貸主と借主のメリットとデメリットをお伝えします 公開
- 【アパート・マンション経営】円安時代で賃貸経営を行うメリットとデメリットについて考えます 公開
- 【土地活用の基礎知識】レバレッジ効果とは?そのメリットとデメリットをやさしく解説します 公開
- 【アパート経営】変形地ではじめるメリットと注意点についてお伝えします 公開
- 【土地の活用方法】高齢者介護施設の経営を行う際のメリットとデメリットをお伝えします 公開