【コンセプト型賃貸】入居者の好みに合わせてリフォームで差別化!コンセプト物件とは?【イエカレ】


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このコラムのポイントアーカイブ記事です。

「カスタマイズが可能な賃貸物件」がありますね。コンセプト物件と言いますが、要は入居者の好みに合わせて壁や床をリフォームする物件のことです。

これらはどういったシステムなのかを見てみましょう。

「自分らしい空間」を楽しみたい若者たちの間で人気のコンセプト物件とは?

「カスタマイズ」とは、さまざまな設定を利用者の希望に沿って変更することをいいます。パソコンを購入する際などに自身で使用しやすいようにオプションを付ける場合などに、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

最近では賃貸物件においても、入居者の好みに合わせてリフォーム、仕様の変更をする際に使われます。

もともと賃貸物件は原状回復を行う、という概念があります。そのためにはできるだけ部屋を汚さず、借りたときのままで使用しようという発想が入居者にもオーナー側にもあったでしょう。

この概念を取り払うことになる「コンセプト物件」は、まだ数は少ないかもしれませんが、若い人たちの間で徐々に人気を集めています。

コンセプト物件には大きく分けて、次のようなタイプがあるようです。

■オーダーメイドタイプ
入居者の希望に合わせて、もともとの間取りや設備の変更をしてくれるもの。大がかりなリフォーム工事となる。費用はほぼ入居者の負担になることが多いが、場合によってはオーナー側で負担してくれることもある。

■セレクトタイプ
あらかじめ指定された中から壁紙、床材、棚、照明器具などを選び、入居前に施工してもらうもの。築年数によってはオーナー側で費用負担をしてもらえる。また管理会社でサービスのひとつに取り入れていることもある。

賃貸物件でありながら自分好みの部屋に住めるというのは、入居者にとってとてもうれしいことです。きっとカスタマイズ物件は、今後需要が増えるでしょう。

退去後にはまた次の入居者のために改装をしなくてはならないかもしれませんが、費用の出所をきちんとさせておけば、オーナーにもさほど負担はかからないといえるでしょう。

さらにこういった個性的な物件だということをウリにしておけば、入居希望者も通常の賃貸物件よりは見込めるかもしれません。

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なぜこのコンセプト物件が人気なのでしょうか?

欧米では当たり前?競合と差別化で賃貸経営を成功させよう!

コンセプト物件が人気になる理由はいくつかあるといえます。

まず20代・30代の若い人たちはこだわりを持った住居を求めるようになりました。 少々築年数が経っていても、綺麗にリノベーションがされているとか、室内に何かオシャレなポイントがあれば入居したいと思うようです。

そのひとつの例として、MUJI(無印良品)とUR住宅の団地リノベーションプロジェクトが挙げられます。

築40年の団地の一部の間取りを若い世代が使いやすいように改修し、室内の備品などをMUJIのもので仕上げます。見違えるようにオシャレになった物件には入居希望者が後を絶たないといいます。

持ち家であれば当然好きな仕様にすることができますが、家を買うにはまだ若い世代、もしくは賃貸物件で住み続けたい人たちにとっては、自分仕様ができる物件は魅力的でしょう。

さらに何か大きな理由がない限り、そのまま住み続けてくれるはずですので空室リスクも減るかもしれません。

欧米においては、賃貸物件を自分好みにカスタマイズをすることが日常的に行われているようです。

退去時に原状回復するという概念はほとんどないからです。よく海外のインテリアを特集した本があります。どの部屋も個性的で真似したくなるものばかりです。

文化の違いもありますが、日本でもそういった自由な物件がもっと増えてもいいのかもしれません。

他人がやっていないことをしていくことで競合と差をつけるのも賃貸経営を成功させるコツでしょう。


気になるカスタマイズの費用はどうなっているのでしょうか??

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先行投資で、「オリジナリティ」のある賃貸へ

入居者の自由にカスタマイズをしてもらうことはいいけれど、その費用はどうしたらいいのでしょうか。

カスタマイズの規模にもよりますが、ある程度築年数が経っている建物であれば、今後の投資という意味合いも含めてオーナー側で負担することも多いようです。

下記はリフォームの規模によるオーナーの費用負担についてまとめたものです。

(リクルート社SUUMO「2011年住まいに関するカスタマー調査」より)

*小規模リフォーム......壁紙の変更、棚板を取り付けるなどのリフォーム

*大規模リフォーム......間取りを変える、キッチンを入れ替えるなどのリフォーム

意外にもオーナー側でカスタマイズの費用負担をしてもいいという意見が多いようです。

しかしこれは築年数も関係してきます。 築20年以上の物件であれば、オーナー側もリフォームの必要性を感じるようです。

物件の築年数が増えるのと比例してオーナーも高齢だったりします。

なかなか若い人のニーズが分かりにくいこともあります。そういったときはコンセプト物件として入居者の意見を聞きながらリノベーションすることもひとつなのかもしれません。


この記事のまとめ

入居者が部屋を自分らしく変えられるコンセプト物件。

日本ではまだあまり馴染みがないですが、これからは都市をはじめ、各地で需要と共にそういった物件が増えてくることが期待されます。

築年数が古くてリフォームをお考えの方は、コンセプト物件で「オリジナリティ」のある空間で差別化してみてはいかがでしょうか?

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