- アパート経営・土地活用情報の一括比較情報サイト【イエカレ】
- 不動産売却
- 不動産の売却を考える
- 【イエカレ】売却値から掛かる税金や諸経費などの費用|不動産売却ではどんな諸経費が掛かるのか
【イエカレ】売却値から掛かる税金や諸経費などの費用|不動産売却ではどんな諸経費が掛かるのか
この記事を読むのにかかる時間:5分
まず初めに、不動産売却の時にかかる税金にはどんな項目があるのか?を見て行きます。
不動産売却の時にかかる税金とは?
不動産売却において、売買交渉が進捗すると「売却値」が見えてきます。
当初、不動産会社と媒介契約を結んだ時に想定価格を定めます。
交渉中に不動産売却の価格が見えてくると、使用用途を考えてしまうもの。
ただ、不動産の売却には様々な税金がかかることはあまり知られていません。
主なものとしては、不動産売却には以下の3種類の税金があります。
(1)印紙税…売却時の契約書に貼付する印紙代金
(2)抵当権抹消の免許税…所有権登記を抹消する際の登録免許税
(3)不動産譲渡所得税…不動産を譲渡したときに、課税される所得税の一種
「印紙税」について詳しく!
売却の費用<1>印紙税
印紙税は、不動産売却の価格によって決まる税金です。不動産売却の際に使用するのは、通常の印紙税額ではありません。 不動産売却では、軽減税率として以下の税額が適用されます。
<不動産譲渡における印紙税額※1,000万円までは省略>
契約金額 | 印紙税額 |
---|---|
1,000万円を超えて5,000万円以下 | 10,000円 |
5,000万円を超えて1億円以下 | 30,000円 |
1億円を超えて5億円以下 | 6万円 |
5億円を超えて10億円以下 | 16万円 |
10億円を超えて50億円以下 | 32万円 |
50億円を超えるもの | 48万円 |
価格不明 | 200円 |
不動産譲渡の軽減税率は、現在のところ2018年3月31日までの限定となっております。
ただ、過去もこの期限は延長された経緯があり、再延長の可能性も十分にあります。
「抵当権抹消の免許税」ってなんですか?
売却の費用<2>抵当権抹消の免許税
不動産には、その物件を担保として借入金を発生される担保機能(抵当権)が設定されていることが多いです。 不動産売却においては、この抵当権を抹消して売りに出さなければいけません。抵当権抹消登記は、「自身で手続きをする場合」と、「司法書士に依頼した場合」の二通りの費用があります。
(1)自身で手続きの費用
抵当権抹消登記は、自分で行うことが可能です。
その場合、抹消登記にかかる登録免許税として、不動産1件につき、1,000円の費用が必要です。
この場合の1件とは、「筆」を意味します。
不動産では、土地も建物も筆に分かれており、ひとつの不動産でも複数の筆があることも多いです。
このほかに費用はかかりません。
(2)司法書士に依頼した場合の費用
一方で、抵当権抹消登記は慣れない申請書作りや法務局に手続きをする手間を省くため、司法書士に依頼をすることもお勧めします。
専門家への依頼は、正確な登記手続きが期待できます。
この場合は、上記の免許税のほかに「司法書士への報酬」が必要となります。
相場は約1万円前後と言われています。
最後は「譲渡所得税」についてです!
売却の費用<3>不動産売却の譲渡所得税の計算式
不動産売却により利益が出た場合は、「譲渡所得税」を支払う必要があります。
金額の算出は、以下の計算式を使用します。
(不動産売却による)収入金額-(取得費+譲渡費用)-特別控除
(1)取得費について
売却する不動産をいくらで取得したかの金額です。相続等で譲渡資産が取得後3年以内の譲渡の場合は、その物の、「相続資産全体に対する割合分」を算定し、取得費に加算します。
取得費加算額 = 譲渡した土地のみの課税価額/相続税の課税価額(債務控除前)
(2)譲渡費用
不動産売却の譲渡にかかった費用を控除する。
仲介手数料・印紙代・測量費用・建物の解体費用などが含まれます。
(3)特別控除
居住用財産を譲渡した場合は、以下の要件を満たす場合に、譲渡益から最高3,000万円を控除することができます。
・かつて居住しており、居住しなくなってから3年を経過する日の属する12月31日までの譲渡
・譲渡した相手が、配偶者や生計同一親族などの関係者ではないこと
・この特例をはじめて使用すること
・「居住用財産の買換え特例」を3年以内に受けていないこと
(4)不動産譲渡所得税の税額
不動産売却については、「所得税(国税)」と「住民税(地方税)が課税されます。
課税額は取得日と譲渡日によって2種類あり、「所有期間5年超(長期譲渡所得)」か「5年以下(短期譲渡所得)」かによって税額が変わります。
所得税 | 住民税 | 合計 |
---|---|---|
長期譲渡所得(5年超)15% | 5% | 20.315% |
短期譲渡所得(5年以下)30% | 9% | 39.63% |
短期譲渡は、国税庁 https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1440.htm をもとに筆者作成
この記事のまとめ
不動産売却時にかかる費用をまとめました。
不動産売却はとても煩雑な手続きや書類作成が多く、慣れない方には大きな手間になります。
また、数年ごとに大きく内容が変更されるため、数年前の地域はすぐ使えなくなることも特徴です。
やはり、多少の出費があったとしても専門家をうまく活用することをお勧めします。
もし書類に不備が出てしまうと、それがあるだけでご自身の計画に遅れが出るなど支障が出てしまうことも考えられます。
専門家に依頼するのはお金がかかる、とお悩みの方は、不動産売却の税金に詳しい不動産会社に相談すると良いでしょう。
この記事について
(記事企画/監修)イエカレ編集部
- カテゴリ:
- 不動産の売却を考える
不動産の売却を考えるの関連記事
- 居住用と投資用物件の不動産売却|それぞれメリット・デメリットを解説 公開
- 店舗売却ではどんな物件が高く売れるのか?|せっかくなら高く売りたい店舗売却のコツを紹介 公開
- マンション売却がスムーズに進まないとき|査定依頼で見直すべき秘訣 公開
- 土地を高く売るための6つの秘訣|売却相場の調べ方や売却で生じる税金を解説 公開
- ビルを高く売るための方法と5つの注意点を解説|利回り相場で決まるビルの売却価格 公開
- 中古マンション売却の7つの注意点|売却の流れも紹介 公開
- 家を売る前に読んで欲しい不動産売買の流れ|売却するときはまず全体の流れの把握しよう 公開
- 商業用・投資用ビル1室を高く売るためには?|高く売れる物件の特徴や注意点を紹介 公開
- 住宅ローン未完済の家を売るポイント|ローンが残っていても家を売却できるケース 公開
- 不動産の売却リスクとは?|価格面や物件に不備があった時の対策を紹介 公開
- 不動産売却で大切にするべき視点とは|本当の価値を知ってメリットとデメリットを見極めよう 公開
- 不動産をできるだけ高値で売却するポイントを紹介|不動産を安く売らないように注意することを解説 公開
- 不動産を高値で売るための心構えとは|どのような点に注意をしたら良いかを解説 公開
- 自宅の売却で損をしない工夫を紹介|ちょっとした手間と意識で大きな金額の差に 公開
- マンションを高く売る5つのコツ|誰でも簡単に取り入れられる! 公開
- 土地売却までの流れを解説|何から始めればいいのか分かりやすく解説 公開
- スムーズに不動産売却するコツ|売却の流れを把握して有利な条件で取引を 公開
- 不動産を売る時の「仲介」と「買取」の違い|買取のメリットと注意点とは? 公開
- 不動産査定で有利な査定額を引き出す方法|不動産の査定価格に影響するポイント 公開
- 土地の売却で重要な譲渡所得税を解説|使っていない土地を売りたい方へ 公開