- アパート経営・土地活用情報の一括比較情報サイト【イエカレ】
- リロケーション
- リロケーションの基礎知識
- 賃貸での不動産収入。リロケーションで確定申告するための基礎知識
賃貸での不動産収入。リロケーションで確定申告するための基礎知識
この記事を読むのにかかる時間:5分
なぜ、リロケーションに確定申告が必要?
リロケーションは大まかにいえば、「家を人に貸して、家賃収入を得る」ことです。
つまり、不動産の賃貸により得られる収入が発生するため、不動産所得として確定申告をしなければいけません。
基本的には次の計算式で決定します。

リロケーションを利用する人は、本業として会社に勤めて給料をもらっている、つまり、給与所得がある人が多いでしょう。
給与所得と不動産所得を合わせて計算し、改めて本来納めるべき税金を決定して、申告・納税しなければいけません。
このあたりの手続きをいい加減にすると、後々申告漏れを指摘され、修正申告をする必要が生じます。
そうなった場合、ペナルティとして税金がさらにとられます(追徴課税)。
くれぐれも、手続きはしっかりやるように心がけましょう。
なお、所得税の確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までと決まっています。
この期間に間に合うように、スケジューリングして、行動しましょう。
リロケーションの確定申告は青色申告がおすすめ
では、リロケーションの確定申告をする場合、どうすればいいのでしょうか?
まず、不動産所得の申告には白色申告と青色申告があります。
もともとの語源は申告に使う紙の色からですが、所得から差し引ける金額という点で大きな差があるのです。
白色申告の場合、白色申告を選択することで所得から差し引ける金額はありません。
しかし、青色申告の場合、最大65万円まで控除できる(差し引ける)のです。
65万円も違えば、結果として納める税金が相当違ってくるのはわかりますよね。
数値例を使って表すと、このようになります。

複式簿記の帳簿をつけなければいけない、などの細かいルールはありますが、青色申告ソフトを導入すれば割と簡単にできます。
パソコン操作が苦手ではない、という人はぜひ試してみましょう。
なお、青色申告をする場合、税務署に届け出をする必要があります。
青色申告をしようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以降に不動産の貸付をした場合はその日から2か月以内)に届け出を行いましょう。
リロケーションを始めたら、確定申告までに何をやるべきか、そのためには何が必要かについてもおさらいしてください。
確定申告については、税理士を雇って対処を進めてもいいでしょう。 なお、税務署でも確定申告に関する相談を受け付けています。
リロケーションの確定申告の経費項目は?
では、リロケーションの確定申告に当たり経費にできる項目=不動産所得における経費項目にはどんなものがあるのでしょうか?
主なものについて解説しましょう。
1)減価償却費:わかりやすく言えば、資産を使用することによって目減りした部分を、毎年経費として計上することです。
毎年一定金額を計上する「定額法」が基本です。
また、金額の安い資産については、次のように特例が定められていることも併せて押さえましょう。
・10万円未満の資産の場合:取得した年に、全額経費に計上します。
・10万円以上20万円未満の資産の場合:取得した年から3年にわたり、均等に経費に計上します。
・30万円未満の資産の場合:青色申告の場合は、年間300万円までの範囲であれは一括計上できます。
・「居住用財産の買換え特例」を3年以内に受けていないこと
「これはどうすれば?」と思った場合、リロケーション会社に質問しましょう。
2)修繕費:建物、設備のメンテナンスに使った費用です。
3)損害保険料:建物にかけている火災保険、地震保険の保険料です。
その年に属する部分は経費として計上できます。
4)租税公課:固定資産税、事業税、不動産取得税、登録免許税、自動車税、印紙税などは経費として計上できます。
ただし、リロケーションを用いた不動産の貸付業務に関連して納付したものであることが条件です。
リロケーションの確定申告はeTaxを使おう!
頑張って確定申告書を作ったみなさん、お疲れさまでした......といいたいところですが、確定申告は申告書を作ったら終わりではありません。
実際に税務署に書類を提出して初めてゴールが見えます。
しかし、確定申告の時期に税務署や確定申告会場に足を運んだ経験があるならわかると思いますが、ものすごい混みようであるのも珍しくないでしょう。
運が悪いと、書類の提出だけで1日がつぶれた、ということもありえます。
そこでおすすめしたいのがeTaxを使う方法です。
これは国税電子申告・納税システムの愛称です。
個人で使う場合、次の流れで使えるようになるので、ぜひ試してみて下さい。
1)利用環境を確認する。
2)電子証明書を取得する。
3)開始届出書を提出する。
4)利用者識別番号を確認する。
5)各種ソフト等をインストールし、設定を行い、申告書等を作成し、送信する。
一度やっておくとその後の手続きがぐっと楽になるので、トライしてみましょう!
この記事のまとめ
リロケーションの確定申告にあたり、必要な知識をまとめました。
確定申告は一度経験してしまえば、翌年以降の流れもスムーズにいきます。
最初は大変かもしれませんが、しっかりと知識とノウハウを身に着けるつもりで取り組みましょう。
どうしてもわからない、という人は不動産会社の担当者や税務署に相談するなどして、疑問点を確実に解決してください。
- カテゴリ:
- リロケーションの基礎知識
リロケーションの基礎知識の関連記事
- 【個人でもOK?】一軒家を賃貸するコツと手順をプロが伝授 公開
- マンションをストレスフリーで貸す方法!管理業務を徹底調査 公開
- 家を貸す時のコツとは!?自宅の有効活用術 公開
- 家賃がクレジットカードで支払える時代に!導入のメリットとは? 公開
- マンションの家賃収入を増やしたい!着目すべきはかかる税金や経費 公開
- 相続で受け継いだ実家をリロケーションで賃貸物件として活用したい 公開
- 空き家を賃貸で貸し出そう!リロケーションで家の管理を 公開
- 安易に始めるのは危険?民泊のリスク・問題点とは 公開
- リロケーションの具体的な方法を事例で学ぼう 公開
- リロケーションにおいての収支計画と利回りの考え方 公開
- リロケーションにかかる費用の総まとめ! 公開
- 不動産のリロケーションって何?どんな意味? 公開
- 自宅を賃貸に出す!ライフプランに大きく影響する自宅賃貸 公開
- 賃貸での不動産収入。リロケーションで確定申告するための基礎知識 公開
- 家をいくらで貸せるか知るテクニックと高く貸すための注意点 公開
- 古い一軒家を賃貸に出す際の建物の問題・リスク 公開
- リロケーション!サブリースとの違いとその収支計画について 公開
- リロケーション自宅を貸すとき・借りるときのノウハウ 公開
- リロケーション、定期借家に関する法律知識 公開
- 規制緩和でマンション民泊が可能になった? 公開