- アパート経営・土地活用情報の一括比較情報サイト【イエカレ】
- 不動産売却
- 不動産売却の基礎知識
- 【イエカレ】マンション価格がどうやって決まるかご存知ですか?|新築と中古マンション別に解説
【イエカレ】マンション価格がどうやって決まるかご存知ですか?|新築と中古マンション別に解説
この記事を読むのにかかる時間:5分
まずは新築マンションの場合、どうやって価格が決まるのか、という話をしましょう!
新築マンションの価格は業者次第
マンションの価格は一体どうやって決まるのか、という話をする場合、そのマンションが新築か中古かどうかで結論が全く違ってきます。
そこで、まずは新築マンションの場合、どうやって価格が決まるのか、という話をしましょう。次の図をご覧ください。
4つの要素が積み重なっているのがわかると思います。
それぞれについて説明します。
1.土地代
マンションはどこにでも建てられるものではありません。
それなりに地盤がしっかりしていて、周辺住民の理解も得られる場所を選ばないといけません。
そのため、土地を取得するにはかなりのコストがかかります。
コストが価格に反映されていると考えましょう。
2.建築費用
土地を確保しただけではマンションはできません。
当然、その上にマンションを建てるという工程が必要になります。
ここで馬鹿にできないのが人件費です。
2016年1月現在、建築業における人件費は上昇の一途をたどっています。
東日本大震災の復興工事、および東京オリンピックの準備など、大規模工事が必要とされる現場が多いからです。
当然、人件費の高騰はマンションの値段に跳ね返ってきます。
3.広告宣伝費
土地を確保し、無事にマンションが建ったとしても、安心できません。
マンションが建ったことを広く世間に知ってもらう必要があります。
モデルルームの運営費用、営業マンの人件費、広告出稿費用などを確保しなくてはいけません。
4.利益
マンションを建てるのは慈善事業ではありません。
企業が利益追求目的でやっている以上、利益を確保できる水準で値段を設定するのが当たり前です。
もちろん、この利益分も新築マンションの価格に含まれています。
新築マンションの価格を決める際、個々の要素に対しどれだけ費用がかかっているかは、千差万別です。
しかし、基本的にはこの4つの要素で新築マンションの価格は決まる、と思っていればいいでしょう。
一方、中古マンションの価格はどのようにして決まるのでしょうか?
中古マンションの価格は取引次第
一方、中古マンションの価格はどのようにして決まるのでしょうか?
一言で言えば「取引の状況次第」です。
ただ、これだけではあまりに簡単すぎるので、さらに詳しく説明します。
中古マンションの売り出し価格決定のステップを大まかに説明しましょう。
1.売主からの依頼を受けた不動産会社が、物件の査定を行う。
2.査定金額(売買評価価格)をもとに、売り出し価格を決定する。
主にこの2ステップです。
なお、売買評価価格の決定には、過去の売買の成約事例を用います。
過去の事例を調べる際「REINS(レインズ:Real Estate Information Network System)」を利用することが多いです。
これは、不動産会社が物件に関する情報を交換するために構築されているコンピューターネットワークシステムです。
もちろん、すべての情報をレインズでカバーできるとは限りません。
売買の事例がないケースについては、周辺物件の売り出し事例を調べるなどして、情報を補完します。 こうして情報を補正したのちに、売主に査定金額を伝え、打ち合わせを行って売り出し価格を計算することになるのです。
大事なのは「査定金額=売り出し金額」ではないという点です。 査定金額と売り出し金額とは開きがあるのが通例でしょう。
中古マンションの価格が割高・割安になる原因はなんだと思われますか?
中古マンションの価格が割高・割安になる原因は?
中古マンションの場合、マンションの価格が割高だったり、割安だったりすることがあります。
こういう現象がなぜ起こるのか?という理由についても併せて説明しておきましょう。
割高になる理由
これは、売主の設定した価格が、周辺物件の相場に比べると高かった場合に起こりえます。
査定金額はあくまでデータ上の話であり、実際に売主がいくらで売りたいかということとは無関係です。
そのため、査定金額と売主の設定した価格に大きな開きが生じることはあり得ます。
割安になる理由
大きな理由として挙げられるのは、売り主がマンションを早く売りたいと考えていることです。
早い時期に売れれば、それだけ売り主に現金も早く入ってきます。
事業を営んでいて急に事業資金が必要になったなどの理由が背景にあるでしょう。
また、不謹慎ですが、自殺などの事故があった物件も割安になる傾向が多いようです。
安く売り出さないと買い手が付かないという事情があることが多いと考えられるためです...。
最後にマンションを高い価格で売る方法について!
マンションを高い価格で売るにはどうすればいい?
最後にマンションを高い価格で売る方法について触れます。
基本的に、中古マンションの場合、物件自体に魅力があると思ってもらわないと、なかなか高い価格では売れません。
そのため、メンテナンスをきっちりすることが必要になります。
中古マンションでも、メンテナンスが行き届いていれば、お値打ち物件として魅力を感じてもらえる可能性が高いです。
あなたが中古マンションの売却を考えているなら、まずはメンテナンス体制を見直しましょう。
この記事のまとめ
マンションの価格の決まり方について、システムを解説しました。
新築の場合、完全に業者がイニシアチブをとる形で決められます。
しかし、中古の場合、売り主の都合も加味されて決定する、というのが大きな違いかもしれません。
また、あまりに割高だったり、割安だったりした場合、それなりの理由があると考えてみるのが賢明な選択でしょう。
【初回公開日2016年10月18日】
この記事について
(記事企画/監修)イエカレ編集部
- カテゴリ:
- 不動産売却の基礎知識
不動産売却の基礎知識の関連記事
- 不動産売却時の仲介手数料を安く抑えるコツを解説|手数料を抑え信頼できる不動産会社を選ぶために 公開
- 不動産売却で忘れがちな税金について|仲介手数料などの諸経費以外の費用 公開
- 不動産売却の流れとそれに必要な期間|売却後の確定申告についても解説 公開
- スムーズに不動産売却するポイント|その手順と税金から確定申告までを解説 公開
- 不動産買取の「即時買取」と「買取保証」とは?|その特徴とメリット・デメリットを解説 公開
- マンション売却の必要な費用とタイミングとは|手数料だけじゃない売却に要する費用について 公開
- 一戸建て住宅の売却手数料はどのくらい|手数料を抑えるコツを解説 公開
- 不動産売却に深く関係する公示価格とは|所有物件を損失無く売却したいとお考えの方へ 公開
- 土地査定5つのチェックで高額査定を|不動産売却で高額査定を獲得する方法 公開
- 不動産売却で得た利益の税金について|所得税申告から税負担が特例で軽減される居住用の話まで| 公開
- 不動産で重要視される接道義務とは|不動産売却時の影響について解説 公開
- マイホーム売却で譲渡損失が出そうな場合|繰越控除について解説 公開
- 売却査定の前に知っておきたい5つの秘訣|経験がなくても知識で補おう 公開
- 不動産売買契約時に必要な重要書類とは?|押さえておきべきポイントを紹介 公開
- 物件の引き渡しまでに準備しておくこと|不動産売却の流れを解説 公開
- 信頼できる仲介会社選びが重要な理由|不動産売却の流れと一緒に確認 公開
- 事前に把握したい不動産売買の取引価格|その目安を知るために活用できる信頼できるシステムとは 公開
- 不動産売却で必要な抵当権抹消登記|不動産ローンの返済が終わらないまま売却できる方法 公開
- 不動産売却の契約成立後の注意点とは|売買契約の流れとケースを紹介 公開
- 不動産売却の査定価格は仲介会社で違う|どこの不動産仲介会社も同じわけではありません 公開